2022年4月26日公開
服部純子/ジュエリーデザイナー(手前)シルバーを中心にした「H&H」を、友人と自由が丘で展開中。吉永真由美/コピーライター(左奥)化粧品やインテリアなどの分野で活躍。暮らしまわりの文章も雑誌に寄稿。小川郁子/切り子作家(右奥)伝統工芸を現代の感性で形にした切子が大人気。着用の帯留めもご本人の作品。
服部「わぁ、この引き出し軽い!」 小川「ホント、するするスムーズ」 吉永「引き出しの浅さもいいですね。畳紙に入れた着物が1段に5枚入るのも、絶妙な気がします」 服部「そうそう、重ねすぎるとシワがつきやすくて、それもストレスに」
小川「あと、この気持ちの良いシンプルな佇まいも素敵。フローリングとも違和感がないし、上にきれいな布を掛けてディスプレイ台として楽しんだりもできそう」 服部「桐だから着物も安心ですね」
小川「ん? この畳紙、紐がない」 吉永「仰々しい"御誂"の文字も」 服部「薄紙が中で二重になっている畳紙も多いですが、あれもないんですね。すぐにみすぼらしくなってしまうので、苦手だったんです」 小川「よく考えたら、どれもない方が、気持ちよく使えるのかも!」
服部「紙質がしっかりしているから、繰り返し出し入れしてもきれいに使えそう」 吉永「収納が快適で美しいと、着るときにモチベーションも上がりますものね」
吉永「着物一式を持ち運ぶのって、意外にかさばりますよね」 小川「シワにならないかも心配です」 服部「それがこれを使うと小物までコンパクトに収まっちゃうという」
吉永「実際にやってみましょうか?」 小川「広げると展開図みたいですね」 服部「まずは着物と帯を置いて……。あ、この羽根で、着物をしっかり固定できるんですね」 小川「これならシワになりやすいやわらかものも安心して持ち運べそう」
小川「いざ着物を着ようとして『あっ! シワ』ってことありませんか?」 吉永「時間のないときに限って」 服部「その点これは、ハンガーに掛けたままでいいからスピーディー。アイロン台も出さなくていいし」
吉永「あとスチームでシワをのばせるから失敗が少なそうですよね。私、アイロンをかけるのが苦手で生地をテカテカにしてしまった経験もあって」 小川「洋服にも使えるし、出しっ放しで、小まめにかけたくなりますね」
小川「実は私、持っているんです」 吉永「うらやましい!」 服部「私も羽織ってみていいですか?わぁ、着ていないみたいに軽い。しかもうっとりするような肌触り」
吉永「カシミヤとベビーアルパカですものね。まさに大人のぜいたく素材。丈も長めでシルエットも女らしい」 小川「私は洋服にもよく合わせていて、リアルに使い勝手がいいんです。少々高いけど買って正解! この暖かさに包まれるたび、そう思います」
服部「紐もボタンもないって気楽!」 小川「羽織るだけでシルエットが決まるのもうれしいですね。ストールもいいけれど、ずるずると落ちてくるのが、いつも煩わしくて」
吉永「あとこの軽さ! 防寒性はマストだけれど、年々重いコートが辛くなる身としては見逃せません(笑)」 服部「寒い日は、衿を立てて前を留めても素敵。カラーもベーシックだから手持ちのピンやブローチで変化をつけるのも楽しそうですね」