「カレンブロッソ×七緒」ニュースタンダード草履

プロデュース・コバヤシクミ 着物スタイリストとしてテレビ、CM、雑誌などで活躍。東京藝術大学で油画を専攻、顔タイプ着物診断や着物コンサルティングなどの豊富な経験を持ち、その色合わせにはファンも多い。

着物を着る楽しみはいくつもあるけれど、組み合わせる小物を一つ変えたら、いつものコーディネートが見違えた、という体験は、何度味わってもわくわくするもの。季節が変わり、お気に入りの1枚に久しぶりに袖を通したくなったなら、履き物を新調するベストタイミング。そこで、きちんと感と機能性を備え、長時間歩いても疲れにくい「カレンブロッソ」のスマート草履を、着物スタイリストのコバヤシクミさんが、各パーツの素材や色からセレクト。ここでしか手に入らない『七緒』オリジナルモデルで、新しい一歩を踏み出して。

「カレンブロッソ」で選べる4色の中から、今回は、より草履らしく、いろいろな色の着物に幅広く合わせられるカラーレスな2色をセレクト。コバヤシさんによると「薄グレーは、明るめの色みやカラフルなワードローブと、ブラックは濃いめで落ち着いた色みのワードローブと相性が良さそう」。

上品な光沢があって、まるで絹地のような風合いながら、水や汚れにも強くて丈夫なPVC(ポリ塩化ビニル)素材は、これからたくさん履いてお出かけしたくなる1足にぴったり！ふだん着の紬や小紋だけでなく、付け下げや色無地でちょっとおめかししたいときにも頼りになるはず。

台の色との組み合わせを楽しめるのは「カレンブロッソ」ならでは。PVC素材だけでも16色あって、どの色も素敵で迷ってしまうけれど、薄グレーの台には、きれいになじむ薄グレーの天を、グラックの台には、コントラストがありながらも一体感のあるブラウンの天をセレクト。

本当に久しぶりに、着物を着てお出かけ。どこに行こう?そんなわくわくする気持ちをのせたくて選んだのは、『七緒』だけの特別な先染め三重織りの丹後ちりめん。「プリズム」という御召のシリーズで、ニュアンスのある色をたくさん含むから、単色の鼻緒よりもいろいろな着物に合わせやすい。光沢感のある織り生地なので、染めや刺繍など着物や帯の技法とのバッティングも心配せずにOK。カジュアルにもきちんとした着こなしにも振り幅が大きい色を、本当に迷いに迷って厳選。

差し色を選ぶこともある前ツボと、歩いたときにちらりと見える鼻緒裏。小さなパーツだが、カスタマイズするなら抜かりなく選びたい。今回は、鼻緒を引き立てつつ着こなしの幅が広い履き物を目指して、あえて?引き算〞。鼻緒の織り柄に含まれる色から選んだ。「白地の鼻緒は、白足袋ときれいになじんで足元に一体感が生まれるよう、鼻緒裏と前ツボは同色をセレクト。濃地の鼻緒は、鼻緒裏も同系色を選んだけれど、前ツボまで同じにすると重すぎるから明るめの色で抜け感を」とコバヤシさん。