「上質な帯締めは、装い全体を格上げしてくれる救世主。その威力をぜひ実感してほしいですね」とコバヤシさん。端正な細幅ですっきりとした印象が大好評の細冠組「松葉」「藍鉄」に加え、今年はベーシック幅の冠組「青鼠」「深蘇芳」もエントリー。乱れにくい撚(よ)り房をはじめ、京都の老舗メーカーならではのこだわりが隅々に。
青柳(あおやなぎ)(冠組)
「押し出しが強すぎないから怖がらずに効かせられる色」とコバヤシさん。コーディネートの焦点が定まりにくい人には◎。
深蘇芳(こきすおう)(冠組)
まるで年代物のワインのようなこなれ感。「青みを含む赤なのですっきり見えるのが特徴。寒色系の着物とも相性抜群です」(コバヤシさん)
松葉(細冠組)
民芸調の絣(かすり)など素朴さが持ち味の綿や紬も、このひと色で今の気分に。インパクトの強い帯の相手役としても。
藍鉄(あいてつ)(細冠組)
シックな着物とはもちろん、実はピンク系など甘い色合いの帯ともすんなりなじむ実力派。コーデの幅が一気に広がる。