春夏秋冬。好きな色で一年中
袷(あわせ)に、ひとえ、夏の薄もの。季節に合わせ変化するワードローブは、着物なればこその楽しみ。けれどそれに伴う帯揚げ選びは、意外に難関。四季も、合わせる着物の素材も、すべて軽やかに乗り越えて、堂々と、しかも安心して使える一枚はないものか。
秋月さんが白羽の矢を立てたのは、京都の白生地専門店「三浦清商店」の生地と染め。色は100枚以上の帯揚げを所有する秋月さんが四季を通じて使うものの中から厳選したとあって、これさえあればもう何も悩む必要なし。初心者はもちろん、上級者も鬼に金棒だ。1枚で4枚分楽しめる「ぼかし」も登場。
[香茶×黒鳶(くろとび)]
シックな着物が多い人の味方。「香茶」でほんのり甘さを加えたり「黒鳶」でモードに決めたり手放せない1枚に。
[白藍×鉄紺]
春夏にも活躍する「白藍」と、大人の万能色「鉄紺」。黒やグレー、意外なところでは赤や黄色系の着物とも◎。
[柳× 常盤色(ときわ)]
アンティーク着物好きにもお薦めのバイカラー。結び方もぼかし部分を出したり、2色を振り分けたりしても素敵。
[蜜色×芥子(からし)]
万能色の「芥子」と、明るくて優しい雰囲気で付け下げなどのセミフォーマルにも合わせやすい「蜜色」の組み合わせ。濁りのないきれいな「芥子」はほっこりしすぎず、しゃれ感アップ。素材の光沢感も引き立つ「蜜色」は、華やかさを胸もとに加える。濃淡を左右に振り分けて使ってもおしゃれ。振り分けて使うときには、効かせたい色を上前に持ってくるとバランスが良くなる。