来月は衣替えシーズン。そろそろ夏ものも片付け計画を立てたいところです。せっかくさっぱりお手入れした着物は、気持ち良く収納したいものですよね。昔ながらの桐だんす収納だけじゃない、今どきの着物まわりの収納用品をご紹介します。
<着物、帯>
ナチュラルな雰囲気で、洋室にも和室にも
桐洋風チェスト(二つだたみ用)



シンプルなと手ごろな価格で調湿と防虫効果を期待できる総桐製のチェスト。1段、3段、6段と、生活スタイルに合わせて選べ、それぞれスタッキングできるので、着物が増えたら足すこともできる。着物用の100.5cm幅は、二つだたみ用畳紙がぴったり入る長さ。着物をのびのびと収納することができる。6段タイプの最上段は小物の収納に便利な小引き出しとなっている。ナチュラル、ブラウン、モカの3色。
パッと見られて、さっと取り出しやすい
桐オープンシェルフ



取っ手付きで、持ち運びもすいすい
トランク型衣装ケース 4個組 専用ラック




取っ手が付いて、中身が見えやすい「トランク型」の衣裳ケースを、使いやすいように、編集部と新潟・燕三条のメーカー「ホクリク総業」がつくったオリジナル専用ラック。両サイドのフレームを溶接で一体化したことで強度を高めているので、ぐらつきも少ない。キャスター付きなので、移動もラクラク。連結して2段重ねで使っても。一つの衣裳ケースに最大6~7枚入るので、たとえば、「紬(つむぎ)」や「小紋」「木綿」など、ジャンル別に分けるのもお薦め。季節も分けておけば、更衣(ころもが)えもケースを移動するだけ。
キャスター付きで移動もすいすい
「浅井染色整理工場」キャスター付き桐たんす


桐(きり)には湿度と温度を一定に保ち、カビや虫から着物を守る効果があり、古くから着物や帯の保管に最適といわれている。サイズは3タイプで、着物用の100cm幅には二つだたみの畳紙(たとうし)がそのまま入り、75cm幅には三つだたみの畳紙や、帯がぴったり入る。また、幅44・5cm、奥行き75_の縦型スリムタイプなら幅が狭くとも、三つだたみの畳紙がのびのび入れられる。肥前の家具職人がていねいにつくったたんすは長く使えるつくりで、キャスター付きなので、押し入れからの出し入れや移動もらくらく。
すっきり。「無地」「紐なし」が心地よい
「米田進栄堂」無地紐なし畳紙10枚組



開け閉めの煩わしい「紐」を省くことで中の確認と出し入れがしやすくなっている。上ぶたにひと工夫して重さがつけてあるので、紐がなくても閉じたときに収まりがいい。無地でシンプルな畳紙に収めればスマートに収納できる。シンプルながらも、楕円ののぞき窓など、細部に工夫がほどこされている。大(着物二つだたみ用)、中(袋帯用/着物三つだたみ用)、小(帯用/名古屋帯など)の3サイズを用意。
<帯揚げ、帯締め、帯留め>
帯揚げもシワなく。
小物をひとまとめ
「増田桐箱店×七緒」桐小物引き出し



帯揚げも帯締めも、そして帯留めも、1カ所にコンパクトにまとめて収納できたらコーディネートを考えるときにも便利なはず。そこで考えたのが、帯揚げの幅にジャストサイズの引き出しが3段付いた桐の小物専用収納箱。引き出しには、帯揚げを丸めて並べても、畳んで並べてもよし。もちろん、帯締めも三ツ折りすれば気持ちよく収まる。専用の仕切り板を使用すれば、帯揚げも立てて収納でき、シワ知らず。手持ちの小物が一目瞭然で把握できるのもうれしい。引き出しにピタリとはまる専用の帯留めケースもセットでどうぞ。
<着つけ道具>
着つけ道具をまとめて収納。
移動もらくらく
帆布の道具入れ(ふた付き)



丈夫で型崩れしにくい帆布素材を使った七緒オリジナルの「帆布の道具入れ」。着つけに必要な小物類をコンパクトに収納できると人気のアイテムが、ふた付きになってアップデート。帯板がすんなり入る横幅はもちろん、帯枕や紐類も収まるようマチもたっぷり。着物クリップがはさめる内ポケット付きで、使いやすさはそのままに、開口部にファスナーをプラス。ごちゃつきがちな着つけの小物類も、ファスナーをしめれば、見た目もすっきり。ホコリも防いでくれる。さらに、内側は撥水(はっすい)性のあるPVC加工で汚れがつきにくい。トートバッグ型で持ち運びもしやすく、着つけの時間がより快適に。リビングや和室に置いても自然になじむシンプルなデザインも人気。