着物って、どうしてもたんすの中にしまい込んで、取り出すのが億劫になりがち。
思い切って〝見える化〟収納にしてみたら、着物を着るハードルがぐんと低くなるかも。
手持ちの着物を把握できる効果も、十分にありそうです。
着物もゆうゆうかけられる
ハンガーラック
●着物サイズのシンプルハンガーラック
立派な和室であれば、着物は長押(なげし)にかければいいが、マンションではなかなか難しい。また、世にハンガーラックは数々あれど、着物をかけるとなると、断然高さが足りない。そこで『七緒』編集部が約1年がかりで、着物用に特化したハンガーラックを追求。高さが190cmあるから、身丈165cmの着物もゆったり。付属のバーは支柱の上下2カ所のフックにセット可能。下のフックにバーをのせて、着つけの準備や脱いだ後の帯を干したり、ふだんは上のフックにのせて、洋服のコートやワンピースなどをかけておいたりしても。細身のパイプにこだわったスマートで圧迫感のないデザインは、マンション暮らしにも◎。組み立ても簡単だ。大好評につきワイド版も仲間入り。
着物のクローゼットに〝掛ける〟収納、叶います
●クローゼット着物ハンガー つる子さん
たんすを置くスペースが確保できず、クローゼットに着物を掛けているという人も少なくない。ただ、洋服用ハンガーを使うと、どうしても肩のところに跡がついてしまう。そこでお薦めしたいのが「クローゼット着物ハンガーつる子さん」。身頃を掛けるバーと、左右の袖をつるす2本のバーで構成されており、本だたみ、あるいは袖だたみの状態のまま着物をつり下げることができる。着物を重ねないのでシワもつきにくい。
中身が一目瞭然。
取っ手付きで、持ち運びもすいすい
●トランク型衣装ケース 4個組 専用ラック
取っ手が付いて、中身が見えやすい「トランク型」の衣裳ケースを、使いやすいように、編集部と新潟・燕三条のメーカー「ホクリク総業」がつくったオリジナル専用ラック。両サイドのフレームを溶接で一体化したことで強度を高めているので、ぐらつきも少ない。キャスター付きなので、移動もラクラク。連結して2段重ねで使っても。一つの衣裳ケースに最大6~7枚入るので、たとえば、「紬(つむぎ)」や「小紋」「木綿」など、ジャンル別に分けるのもお薦め。季節も分けておけば、更衣(ころもが)えもケースを移動するだけ。
着物もゆうゆうかけられるハンガーラック
●着物サイズの壁立て掛けラック
長押もなければ、大きなハンガーラックを置く場所もない……。そんな悩みに応えて、風呂敷1枚分の広さで置ける超省スペース型のハンガーラックが登場。もちろん、190cmの高さがあるので、着物もゆうゆうかけられる。足はひとつだけという、一見不思議な形だが、壁に立てかけて物をかけるとしっかり安定する。スリム形なので3~4枚しかかけられないが、着る前や着た後の着物と長じゅばんをかけるくらいなら、逆にちょうどいいと言えるかも。片手でひょいっと持って、着つける場所にらくらく移動できるのもうれしい。フックが2カ所あって、着つけのとき用に腰紐や帯締めをかけたり、ちょっとバッグをかけたり。ふだんは玄関などに置いて、帰宅時に上着をかけるラックとして使用するのもお薦め。
じゃんじゃん使えて扱いやすい。
中身が見える、帯袋
●帯袋
もともと帯の包装に使われる帯袋だが、中身が一目瞭然なうえに、丈夫で扱いやすいことから、着物のプロの中には収納に活用する人も多い。帯袋に入れて引き出しにしまっておけば、帯に直接触れる回数が減るので帯を傷めたり汚したりすることがない。旅行やイベントなど、着物や帯を持ち運びするときにも、あると重宝する。
ストレスフリー。
帯がすっと掛けられる
●「MAWA」シングルハンガー
帯のシワや湿気をとろうとハンガーに掛けたとき、帯の重みでハンガーから帯がずるずるっと滑り落ちてしまったことはないだろうか。そんなときに頼れるのがこちら。MAWAハンガーの特徴である表面の特殊コートのおかげで、長さのある袋帯や畳みにくい名古屋帯でも、帯が滑り落ちることなく安心して掛けておくことができる。パンツ用のハンガーだが、幅約35cmと、まるで帯用につくられたかのようにサイズもピッタリだ。