季節のおすすめ

さっぱり、ひんやり。〝麻〟肌着

口に出したくはなけれど、やっぱり「暑い!」ですねえ〜。
着物もゆかたも着たいけれど、暑さや汗問題は避けては通れません。
こんなとき、着物好きが揃って推薦するのは麻素材の肌着や着つけ道具。
下地となる肌着はもちろんですが、例えば、紐1本、足袋1足でも
その効果は抜群のようで…。
じゃぶじゃぶ洗えて、からっと乾くのもまた気持ちいいですね。

着付け紐を変えると、涼しさも変わる

●「大原商店」麻の伊達締め(1本)・腰紐(2本)セット

吸湿&放湿性に優れ、サラリと軽やかな麻素材を使用した「大原商店」の小物シリーズ。夏の定番として人気があるのもさることながら、実は年間を通して「これでなくては!」という愛用者も大勢いる。特に帯などが幾重にも重なる胴まわりは、暖房が効いた室内や乗り物の中では、冬でも熱気がこもりやすく、脱いだら汗でしっとりというのもよくあること。その点、麻の伊達締めや腰紐なら風通しがいい上に、汗や手あかで汚れたら気軽に洗濯機の手洗いモードでお手入れが可能。常に清潔な状態で身に着けられるのも魅力。さらに結び目が緩みにくいので、初心者でも着つけがスムーズで、着崩れ防止にもひと役買ってくれる。

麻素材で、帯回りも涼やかに

●「大原商店」麻帯板、麻帯枕

熱がこもりやすい帯まわりを通気性のよい麻素材にするだけで、快適さは格段によくなる。夏はもちろん、年中愛用している着物好きも多い。ベルト付きでズレにくい麻帯板と、背中の通気性が上がる麻の帯枕とのセットなら、季節を問わず着姿もクールに決まること請け合い。

ジャブジャブ洗えて気持ちいい

●「大原商店」麻半じゅばん

夏向きの麻の肌着類は、さらりとした肌ざわりで涼しさバツグン。京都の老舗メーカー「大原商店」ではさまざまなアイテムがそろう。麻の半じゅばんは、手もみ楊柳(ようりゅう)で風合いがよく肌当たりもやわらか。絽麻(ろあさ)の半衿付き。ヒップが隠れる長めの丈で、下着のラインが表に響かない。

汗ばむ太ももまわりがすっきり快適

●「大原商店」麻ステテコ

麻のステテコは、手もみ楊柳(ようりゅう)で風合いがよく、肌当たりもやわらか。ウエスト位置が低めで、脚まわりはゆったりしたつくりになっている。クロッチ(股布部分)が付いて足の開きも楽だ。丸洗いできて乾きが早く、縮みもほとんどない。

汗をたっぷり吸ってくれる麻綿入り

●「つゆくさ」大うそつき長じゅばん 麻わた入り

袖を付け替えるタイプの大うそつき長じゅばん。汗ばむ春先や真夏にぴったりの本麻の手もみ楊柳生地を使った大うそつき長じゅばんは、背中から脇、腰まわりまで、身頃には広い範囲に汗取り用の麻わたが入っている。吸水性のいい麻わたが汗をたっぷり吸ってくれるので、着物に汗が響いてしまうという不安を解消してくれる。夏用の麻素材ではあるが、面ファスナーで着脱する袖や、衿を替えれば季節をまたいで楽しめ、汗ばむ4月くらいから秋まで着るという愛用者も。替え袖が付けられ、裄(ゆき)丈が調整できる着脱テープ付き。お手入れは、洗濯ネットに入れて洗濯機のドライコースで洗うだけ。

すーっと通る風が気持ちいい。ムレを防いで爽やかに

●「井登美」麻の足袋

足袋一枚で、日本の猛暑は変わらない? そう思っている人にこそ試してほしいのがこの麻の足袋。上質でしなやかな麻素材は、履いたときから足元軽やか。熱や汗がこもらず、足を動かすとすーっと風が抜けていく。白なら、ゆかたにも絽にもオールマイティー。クールな銀鼠も、悪目立ちせず使い勝手がいい。