新商品

着物まわりの「新定番」を考えてみた

長年愛用されてきた、
肌着や収納用品などの、着物まわりのもの。
もちろん良さは十分わかっているけれど、
今の暮らしや気分に合わせて
軽やかにアップデートしたい。
着物の「困った」にも、
優しく寄り添ってくれる「新定番」。
何を相棒に選びましょう?

ぜーんぶ詰まった〝ふぁんじゅ〟できました

●「Saku Saku+×七緒」ふぁんじゅスリップ ベルスリーブ

1枚着るだけで誰でも簡単にきれいな衿元を手に入れられるTシャツ形長じゅばん・ふぁんじゅスリップ。今回、新しく登場した広幅袖(ベルスリーブ)付きタイプは、「着物の下はこれだけでOK」の手軽さがさらにアップ。カジュアルなシーンならこのままで。きちんとしたシーンには着物の袖に替え袖を付けてもいい。色はグレージュで、大人っぽく上品なイメージに一新。白っぽい着物を着ても表に響きにくいという利点もうれしいところ。 従来のふぁんじゅスリップと襟の形は同じく、衿に差し込み芯を通したら、頭からかぶって着るだけで、自然に衣え紋もんが抜けて美しい衿元が完成。しかも、動きまわっても衿合わせが崩れることはない。テクニックも紐も不要、着つけの時間も短縮できる。本体の素材はエコ繊維のリヨセル×ギザ綿で、しなやかで着心地も◎。形は従来のスリップタイプよりも身幅がゆったりめで、着脱しやすい。着丈は従来型よりも長めで、裾部分をより軽やかな素材に切り替えている。

オール麻が気持ちいい。〝白〞じゃない半じゅばん

●「大原商店」麻の筒袖半じゅばん

夏に涼しい素材といえば、やっぱり麻。京都の老舗和装小物メーカー「大原商店」では、厳しい暑さをしのぐ麻の肌着類を取り揃えている。なかでも半じゅばんは、裾よけやステテコと自由に組み合わせ、手軽に着られるロングセラーだ。 これまではベーシックな白のみだったが、「いかにも下着っぽく見えない、他のカラーが欲しい」とのニーズに応えて、このたび新色がお目見え。先染めの青みがかったグレーの生地が爽やかだ。 楊柳(ようりゅう)の風合いの良い麻の生地は、肌当たりもやわらか。洗濯機でジャブジャブ洗えて、すぐに乾くのも気持ちがいい。ヒップが隠れる長めの丈だから、着崩れを直しやすく、下着のラインが表に響かない。ゆかたに衿を付けて着たいときにもお薦め。

肌に触れるたびに心地良さを実感

●「サラサ・デ・サラサ」極上さらさら長じゅばん

肌にさらり、ふわり。美しさと機能性を両立させた”着物ランジェリー“で知られる「サラサ・デ・サラサ」から、なんとも気持ち良さそうな長じゅばんが新登場。身頃は上質な綿100%で、薄手ながら吸湿性が高く、汗をかいてもべとつかない。裾と面ファスナーで着脱する袖は極薄のポリエステルのワッフル生地で、肌に張り付かず、風通し抜群。軽くて涼しく、洗濯機OKで乾きも速いので、夏には理想的。しかも、活躍するのは夏だけにあらず。程よい透け感で空気を含むワッフル生地は、寒い時季でもひやっとしない。裾さばきがよく、かたすぎず、くだけすぎない生地感は、ふだん着物からおめかし着物まで対応。衿まわりや自然な裾すぼまりのシルエットも◎。幅広い季節やシーンに着回せる一枚だ。

一目で見渡せて、さっと取り出せる。さらにほこりも防げたら

●柿渋染め桐キャビネット

出し入れしやすいシェルフの”機動力”と、ほこりや退色、湿気などから大切な着物を守り抜く桐たんすの”保管力”。その双方の良さを備えた収納として大注目なのが、この扉付きキャビネット。桐無垢(むく)材をぜいたくに使い、日本の職人がひとつひとつ丁寧に仕上げたシンプルなデザインは、インテリアとしても◎。幅は二つ畳み用の長めの畳紙(たとうし)もゆったり収まる内寸96cm。着物や帯を畳んだ状態でじかに収納することもできるので、両扉を開けばワードローブが一目瞭然だ。5段タイプには可動棚が2枚、3段タイプには1枚あり、入れるものに合わせてフレキシブルに調整が可能。オートヒンジ付きで、左右の扉をどちらからも自由に開け閉めでき、隙間からのほこりの侵入も防げる。

隙間にぴたり。ミニマム派の収納スタイル

●「tower」着物収納ボックス

探していたのは、サイズ感のいいきちんとバッグ

●「Ense」トート ミニ

お気に入りのバッグを着物にも洋服にも使って、稼働率を上げられたら理想的! でも、洋服用のバッグの持ち手は着物には長すぎたり、大きさのバランスがいまひとつだったり。そこで探し出したのが、上質な素材と遊び心のあるデザインで人気のブランド「Ense(エンサ)」の小ぶりのトートバッグ。着物とも相性のいいサイズ感ながら、収納力はたっぷり。お稽古に、観劇にと幅広いシーンで使える洗練度の高さは、新しい相棒として見逃せない。

「ちょっとそこまで」をもっと気軽に、スタイリッシュに

●「HARAPPA」三角リバーシブルバッグ

約120年その暖簾を守り続けた会津木綿の工場「原山織物工場」の事業を継承し、染めから織りまで一貫して手がける「HARAPPA」。野良着として愛されてきた堅牢(けんろう)な布に、現代の感性が吹き込まれた配色の美しいバッグは、リバーシブルでまったく違う表情が楽しめる優れもの。いずれも膨大な量の生地見本の中から厳選した、着物と洋服どちらにも似合う組み合わせだ。ご近所バッグやサブバッグ、旅のお供としても大活躍。

3シーズン、軽やかに羽織る

●「DRESS HERSELF」ストール/リネンシルク

春から秋に着物の上から羽織れるものが欲しいけれど、本格的にあつらえるとなると、かなり勇気が。ならば羽衣みたいに美しいストールで、気持ちも装いも軽やかにまいりましょう。まず注目したいのは、薄手としては珍しい幅100cm、長さ200cmの大判サイズ。羽織ればお太鼓がすっぽり隠れて、ちりよけや冷房対策としても実用的な大きさ。麻とシルクの絶妙な割合が、程よいハリ感と優雅な光沢を演出して、ふだん着の木綿や紬にはもちろん、きれいめのやわらかものにも映える。大人っぽいカラーは、洋服にももちろん◎。